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 パタゴニアのSSTジャケット



 SST(=サーモン・スチールヘッド・トラウト)ジャケット、もう何年着ただろう。たしか宿をオープンした翌年あたりに、日本での価格が高かったので、モンタナのダン・べーリーから個人輸入した覚えがある。当時はまだインターネットもなくて、カタログを送ってもらってFAXで注文していた、なんともむかしの話だ。

 このジャケットを着て十勝の川で大きなニジマスを2匹続けて6Xで釣った。知床岬の先へ船で渡ってカラフトマスも釣った。春の下りアメマスや晩秋の上りアメマスの釣りには必ず着ていく。裾は屈斜路湖の水に何度濡れたことか。
 生地は日焼けして色はかすれてしまったし、袖口のベルクロ留めもほつれてしまったけれど、それでも毎年シーズンがはじまると、このジャケットを着て釣りに出かけた。いったい何日間釣りで着たのだろう、このジャケットを着て何匹魚を釣ったことか。

 今シーズンに入って、何故か白い粉のようなものが車の中を汚す。よく見たらウェーディングジャケットの裏地のコーティングがひび割れて粉になって散乱しているのだ。どうやら、このジャケットの寿命が来たらしい。
 実は8年ぐらい前にすでに二代目のSSTジャケットを札幌のパタゴニア直営アウトレットで見つけて格安で購入してある。当時、すでに初代はだいぶボロくなってきていて、内地への釣り旅の時などは旅の街着としても使うので二代目を着てきた。でも、地元で釣るときは、寒い日には、この初代のボロジャケットを着ていかないと釣れる気がしないのだ。

 それでもさすがに白い粉の汚れが気になって、先週の屈斜路湖のスピナーフォールから二代目のジャケットを着て釣っている。もし釣れなかったらジャケットのせいだな、と心配したけれど、大きなニジマスもアメマスも、いつもと同じように釣れた。どうやらジャケットに憑いている釣りの神だか座敷童子だかは、二代目に無事引き継がれているらしい、よかった。初代はきれいにクリーニングして、捨てずにとっておくことにしよう。

 二代目にはこれからハードに働いて貰うことになる。となると、そろそろ旅行用に三代目も用意しておかなければならない。札幌のテムズの粟崎店長が送ってくれたパタゴニアの釣りウェアカタログをパラパラめくって、最新のSSTジャケットの値段を見て・・・絶句!!、いくらなんでも高すぎない? うーん、円高だし久しぶりにダン・ベイリーかなぁ、それともアウトレットか。

 

 

 

 
2009年7月3日(金) No.637


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